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大腸カメラ(大腸内視鏡)

大腸全体を観察し、大腸がん、ポリープ、炎症性腸疾患などを調べます。適応があれば日帰りポリープ切除を行います。

便潜血陽性、血便、便通変化、腹痛、貧血などがある場合、大腸内視鏡は原因を直接確認できる重要な検査です。検査の必要性、前処置、鎮静、ポリープ切除の適応を事前に説明します。

大腸カメラを検討する主な状況

  • 便潜血検査陽性
  • 血便、便が細い、便秘・下痢の変化
  • 腹痛、腹部膨満、残便感
  • 原因不明の貧血、体重減少
  • 大腸ポリープ切除後の経過観察
  • 炎症性腸疾患の診断・評価
  • 大腸がんやポリープの家族歴
便潜血陽性の方へ
痔があっても、便潜血陽性の原因が痔だけとは限りません。原則として大腸全体の評価を検討します。

前処置

小さな病変を見落とさないためには、大腸内を十分にきれいにする必要があります。前日の食事と下剤、当日の腸管洗浄液を、個別に説明した方法で使用します。

自宅で服用

説明を受けた手順で腸管洗浄液を飲み、便が透明に近くなったことを確認して来院します。

院内で服用

自宅での服用が不安な方、遠方の方などは、院内前処置を相談できます。枠に限りがあります。

検査の流れ

  1. 事前診察

    既往歴、腹部手術歴、服薬、便通、前回検査を確認します。

  2. 前処置

    前日と当日に下剤を使用し、大腸をきれいにします。

  3. 検査・観察

    内視鏡を盲腸まで挿入し、引き抜きながら大腸粘膜を丁寧に観察します。

  4. 必要な処置

    生検、適応のあるポリープ切除を行います。

  5. 休憩・結果説明

    鎮静剤を使用した場合は、検査後に1〜2時間程度休んでいただきます。

鎮静剤を使用した日は運転できません。
自動車、バイク、自転車での帰宅はできません。送迎または公共交通機関をご利用ください。

日帰り大腸ポリープ切除

検査中に発見したポリープは、大きさ、形、部位、個数、抗血栓薬、基礎疾患などから安全に切除可能と判断した場合、日帰りで切除します。主に10mm程度までが目安ですが、適応は個別に判断します。

大きい病変、がんが疑われる病変、切除後の出血・穿孔リスクが高い病変、多数の切除で入院管理が望ましい場合は、連携医療機関へ紹介します。

切除後は約1週間、生活上の制限があります。
飲酒、激しい運動、長時間の入浴、遠方旅行・出張などを控えていただきます。切除内容により期間は異なります。

大腸ポリープと切除後の注意を詳しく見る

検査の質に関する院内指標

ADR(腺腫発見率)は、大腸内視鏡検査を受けた方のうち、1個以上の腺腫が見つかった方の割合です。大腸内視鏡の観察の質を確認する指標の一つとして院内集計しています。

集計年度ADR
2022年度(令和4年度)65.8%
2023年度(令和5年度)74.0%
2024年度(令和6年度)68.0%
数値の読み方
当院のADRは全年齢を含み、有症状、便潜血陽性、ポリープ切除後の経過観察など、腺腫が見つかりやすい受診者を含む院内集計です。検診対象者だけの値ではなく、対象集団や算出方法が異なる他施設・一般集団との単純比較には適しません。ADRだけで検査の質全体を評価することもできません。

当院では、検査件数を過度に詰め込まず、前処置の状態を確認し、引き抜き観察に必要な時間を確保するよう努めています。

洗浄・消毒と安全管理

内視鏡本体は検査ごとに手洗い洗浄を行ったうえで、専用の内視鏡洗浄消毒装置を用いて高水準消毒を行います。処置具は用途に応じて使い捨て製品を使用するか、洗浄・超音波洗浄・高圧蒸気滅菌を行います。

内視鏡洗浄消毒装置

内視鏡本体を専用装置で洗浄・高水準消毒します。

超音波洗浄

再使用器具の細部に付着した汚れを除去します。

高圧蒸気滅菌

対応する器具をオートクレーブで滅菌します。

検査後に連絡・受診が必要な症状

強い・増悪する腹痛、多量の血便、ふらつき、冷汗、発熱、腹部が硬い、繰り返す嘔吐がある場合は、クリニックまたは案内した医療機関へ連絡してください。大量出血、意識障害、強い腹痛では救急要請を検討してください。